小津安二郎から21世紀の映画へ
『しおり』藤原伊織(京都府) / 12'39" | |
【作品解説】 事故で記憶を失くした哲夫の心に自分の存在を取り戻すため、詩織は自分の写真でしおりを作り、それを文庫本に挟んで毎日、彼に届け続ける… 【審査委員長 品評】 古風だが短編映画の見本のような作りだ。冒頭からおしまいまで、女主人公の語りで綴られるが殆ど過不足がない。冒頭、通りを挟んだベンチで本を読んでいる彼女。通りの向こうから「しおり!」と呼ぶ声がして男が現われる。しきりに、すまん、ごめん、と合図を送るが、まだ彼女のお許しは得られないようだ。彼女はそっぽを向き本に戻る。男は物言いたげに道路に踏み出す。その瞬間、男の体に猛スピードで突っ込んできた車! さて、二ヶ月後、男は辛うじて命拾いしたが、肝腎な記憶を失ったという。女主人公との記憶だ。医者の話でも、ショッキングな事故の後にはしばしば起ることで、また何かきっかけがあれば記憶を取り戻すことも不可能ではないとのこと。彼女はそれに賭ける。ただ一筋、彼が彼女を認知できる時が来ることを願って。彼女は文庫本に自分の写真を切り抜いた‘しおり’を挟んで、彼に届け、せっせととっかえひっかえ文庫本を渡すことになる。彼と会える場所、マンションの屋上を目指して彼女は駆け上がり、また次の‘しおり’を作るべく駆け下りる。そして、その時が来た。ついに、彼が「しおり!」と自分の名を呼んだのだ。だが、そのクライマックスはかえって真実を彼女に明かすことになる。彼は、彼女の描く幻想にすぎなかった。医者の言うショッキングな事故の後の後遺症は、彼の死を受け止めかねた彼女のものだった。そして、ようやく、現実を受け止めることが出来るようになった彼女が出会う不思議な符号。文庫本の‘しおり’が挟まれていた箇所を辿ると、ごめんなさい、さようなら、愛している、との言葉が並ぶ。そこで、彼女はひたすら泣くのである。そして、浮かび上がる彼と彼女の幸せをコマ止めしたような写真たち。全体に、1ショットの中の人物の出し入れ、度重なる本の受け渡しの場面、通常では不必要な使用例が多いと感じられる黒みの使い方、等にもそれぞれ工夫が凝らされていた。女主人公の独特の表情、しぐさ、せりふ、語り、それらがよく作品にマッチしていた。女主人公の名前を‘しおり’に引っ掛けたストーリー作りも安易には堕さなかった。今風おとぎ話のような作りながら佳品だと思う。 |
『ワタシ カレシ ツクル』たかせしゅうほう(福岡県) / 19'33" | |
【作品解説】 結婚式場で働く直子は仕事に厳しく、いつも後輩・沙紀を怒っていた。ある日、直子は同窓会で初恋の相手・信二と23年ぶりに再会する。しかし、彼氏いない歴34年と362日の直子は、恋愛の仕方が分からない。仕事では常に強気な直子だが、プライベートな恋愛では沙紀に頼るしかない。思い切って相談すると、沙紀は快諾。まずは沙紀の提案で、式場にある五重塔に願掛けすることになる。その効果はすぐに表れ、直子は信二から食事に誘われる。今度は信二の子のみを調べるために、沙紀は彼氏に調査させる。そして沙紀は友人も巻き込んで、直子を信二に似合う女に改造していく。果たして直子の恋の行方は?そして沙紀が本気でバックアップする理由とは・・・? ベースはただただ笑っていただきたいコメディ作品ですが、うっかり涙する方がいてもいいと思います。 【審査委員長 品評】 これまた結婚式場を舞台にした女性スタッフの上司と部下二人を巡る結婚騒動記だが、本人たちの結婚が主題というところに新味がある。彼氏いない歴34年362日という上司が部下の挑発に乗って35歳までには彼氏を作ると言わされる羽目になり、ちょうど前日23年ぶりに開かれた同窓会で初恋の人に出会ったのを唯一の頼みに、ワタシカレシツクルと宣言。あと三日の期限付きで、あの手この手の彼氏獲得作戦が展開する。立場入れ代わって部下が上司の指南役になり、恋人を助っ人にしてお膳立てにこれ努めるというわけだ。登場人物たちがひたむきに突っ走るのと歩調を合わせるように、作者たちも、彼氏に実は婚約者がいると見せかけたり、縁結びの願掛けの絵馬の一枚一枚に、ワ、タ、シ、カ、レ、シ、ツ、ク、ルと一文字ずつ書いて供えたものが、バラバラにされて並び直されたのを見ると、ツ、ク、シ、タ、シ、ワ、カ、レ、ルとなっているなど、馬鹿馬鹿しいが、決してあなどれない笑いの秘術を尽くす。喜劇とは、隅々まで、その笑いの罠を張っておかなければ、すなわち、一瞬でも気を抜いたら、底が割れる代物だ。スタッフ、キャスト、一丸となって、そこに挑戦したことを多としたい。 |
『口笛なんか吹いて』白鳥勇輝(広島県) / 12'13" | |
【作品解説】 春、花見客で盛り上がる河原沿い。 2人の男女がお花見を抜けて買出しをしている。 翌日から社会人になる男(川上一輝)同じく翌日からアメリカへ留学へ行く予定の女(中田クルミ)買出しが終わり花見へと戻ろうと歩きながら会話をしているうちに、2人の心情にもすこしづつ変わっていき・・・出会いと別れがやってくる春。この2人にも同じように出会いと別れの季節がやってきて、2人の何気ない日々は春の陽気に誘われ、優しい日々へと変わっていく。 【審査委員長 品評】 上手く人物を動かしながら、長回しのワンカットで撮っているな、と感心はする。そして、今時の男女のあっけらかんとしたデートの一端を垣間見せてくれているとも、感じられる。しかも、最後には、女の方から手が差し延ばされて、さすがにしっかり者の彼女でも留学する前のしばしの別れに、気持ちも揺らいでいることがわかる。だが、こうして見ると、すべてが分かりやす過ぎるのだ。見終わってこちらが呼び止める前に、作品の方から、歩き去ってしまう印象。それも、口笛なんか吹いて。 |
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『爛れる/Becomes-Sore』末長敬司(京都府) / 17'00" | |
【作品解説】 ふたりの女。その美と醜は白と黒。倦怠期を迎えた年の差夫婦、松橋和弥と妻・深雪の元へ彼女の妹・千春が転がり込んで来てはや四日。鬱屈とした毎日を送る深雪は、千春の奔放さと彼女に好意的な夫の態度が我慢ならない。ある日、帰宅途中の路上で手を繋ぐ和弥と千春の姿を目撃した深雪は、二人の仲を疑い始め……。 【審査委員長 品評】 モノクローム画面のDKだけの場面設定ということもあり、また姉妹を演じた二人の女優の演技の力量も加味されて、他の応募作を寄せ付けない劇的空間の密度が提示される可能性があったことを先ず言っておかなければならない。だから、かえって辛い評価に曝される宿命を負うことにもなった。先ず、密度を損なうことになったのが、狙いとして挿入されたカラー部分である。ここ四日間姉夫婦の家に泊まっている妹が屋外で義兄たる男に手を差し伸べそれを男が受けとめたという場面だ。そして、それをベランダから目撃したという姉が二人への攻撃材料にするシーンだが、すでに、外出から一番遅く帰ってきた妹が、義兄=夫が口にしている缶ビールを何度も飲み、彼にもそれを十分意識させながら間接的には妹の唇の味も一緒にビールを嗜ませているのだから、ことさらにカラー場面などは不必要なのである。妹が、私が嫌いだとわかっていながら姉が料理していると呟く椎茸のアップにしても、不必要である。その他のカットにも折角の緊迫感を自ら殺いでしまうものがあった。姉妹と夫との間に微妙に発電し合う電流の在り処を一つの短編に仕上げようとした心意気は買うが、むしろこの一篇は長編にこそ生かされるべきだろうと思う。 |
『あの場所へ・・・』橋枝理紗子(長野県) / 12'04" | |
【作品解説】 この作品を作るきっかけになったものは、2年前の冬に大学の授業で制作した1分間の自己PR作品です。今までの人生のほとんどを過ごしてきたふるさとがあったために今の自分があると思い、ふるさとである長野県上伊那郡中川村で撮影をしました。作品を作るにつれ、ふるさとや待っていてくれる家族がいることの素晴らしさや自分の育った場所の素晴らしさに気づきました。そして、次作はふるさと、家族のあたたかさをテーマにした作品を作りたいと思い、この作品を制作しました。 物語は少女が喧嘩をして家を飛び出すシーンから始まります。家を出て1年経ったころ、不思議な写真たてを見つけ、そこからふるさとや家族の素晴らしさに気づいていきます。 【審査委員長 品評】 家族ムービーといった趣の素朴な作りは手作りの初歩として悪くはないが、決してそれ以上のモノにはならないことを銘記すべきだ。父の反対を押し切って都会に出たものの、アルバイトに明け暮れる今の生活に疲れ家を出てきたことを後悔しホームシックにかかっているヒロインが、不思議な写真立ての移り変わる風景に誘われて瞬間移動しているうちに我が家に帰ってくる(これもまた幻想?)という話だ。不特定多数の観客に見せるモノとして単純すぎはしないか。また、ぶつぶつ独り言を云う女が居ないわけではないが、言わでものこと(例えば、「部屋は汚いし・・・」とか)に及ぶと、あまりに説明的になってしまう。また、通っていた小学校の近くでタイムカプセルを見つけるところなども、もう少し仕掛けや描写を練り上げないと、文字通りの子供だましになってしまう。<作る>とは何かを、もっと学んでほしい。<作る>とはもっと苦しいものだ。と同時に、もっと激しく楽しいものだ。 |
『彼女がドレスを脱ぐ理由』谷口雄一郎(愛知県) / 19'59" |
【作品解説】 堂本美紗は仕事も恋愛もイマイチのウエディングプランナー。今日も先輩プランナーに怒られ、恋人であり、式場の料理人でもある浜口とも喧嘩ばかり。そんな時、担当する花嫁の中島華が、試着中のドレスを脱ぎたくないと言い出す。果たして、ドレスを脱がない彼女の理由とは……? 大切な人というのは、人それぞれに存在していて、その接し方も人それぞれであったりします。そして、不思議なことに、近い存在であればあるほど、真理が伝わらなかったりすることもままあるわけでして。 この物語の登場人物、堂本美紗、そして、花嫁の中島華。二人は素直になれないことで、困難に陥っています。それは、誰かを思えばからこそ、苦しむわけで。そんな不器用な愛すべき人々の想いが詰まった結婚式場を舞台に繰り広げられるラブコメディ。女性が主人公ですが、娘さんを持つお父様世代の方々にも、是非観ていただきたいです。 【審査委員長 品評】 先ず看板に偽りあり、本編の主題は‘脱がない理由’だ。結婚式場が舞台、ヒロインはブライダル・スタッフ、上司から失態を難じられ、もう二度はないわよと宣告されたばかり、それが婚約者と一緒にウエディングドレスの試着に来た女に、ドレスを脱ぎたくないといわれて、さあ困った。次の予約者が二時間後には来るというのだから。はたして、その顛末は?というコメディ作り。そして、その‘脱がない’理由が、母親と離婚して久しく、結婚式当日には出席できない父親に一目ウエディングドレスを着た姿を見せてやりたいという娘心の人情話。田舎から出てくるはずの父親が遅れているがための引き延ばし策だったというわけだ。だが、この手順がまだるっこしく、冗長。しかも、ドレス姿を見せるだけに納まらず、ヒロインの思惑で模擬結婚式までやってしまうのだから、種明かしが済んだ後の蛇足感が付きまとい、長すぎると感じた。たしかに20分以内という枠内にとどまっているものの、この場合、短いに越したことはない。 |
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『仮面の少女』深井洋(東京都) / 7'32" | |
【作品解説】 ランドセルを背負って通学路を歩く少女。至って普通の光景である。しかしながら、その少女の顔には仮面が着けられている。見るからに不気味な仮面である。その姿に近所の人たちは気味悪がっている。少女は学校内や家の中では仮面を着けていないが、外に出ると着けているのだ。 担任の教師は少女が仮面を着けている理由がわからない。そして少女の母親を呼び出し、その理由を聞き出そうとするが…。はたして少女はなぜ仮面を着けるのか。そこには、少女から不条理な大人へのメッセージがあった。 【審査委員長 品評】 根本的に、仮面というモノの把握が間違っているのではないか。仮面とは宗教儀式や演劇に使うものとしても極めて隠喩に充ちたものである。また、比喩的には、正体や本心を隠す見せかけのものをいうのである。だから、仮面をつける少女を巡る先生と母親の会話で、先生が自分の顔を曝したくないのか、という方が理に適っていて、母親の言う、見たくないものを見ないため、というのは、理屈に合わない。映画の主題も浅薄なレベルにとどまっているが、それ以上に、仮面をつける必然性が乏しいと云わねばならない。仮面は目隠しではないのだから。 |
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『空っぽの渦』湯浅典子(岡山県) / 19'59" | |
【作品解説】 空っぽな現実に揺れ動かされる心。その空しさを埋めるため、何かを必死に追い求める女子高生の瑞帆は出会い系サイトのサクラのバイトをしている。ある日、チャット客の健三という男から自殺の手伝いをしてほしいというメッセージを受け取る。彼女のとった行動とは・・・。 どこまでも上昇する風船、荒涼とした日常、孤独を抱える人々。誰もが抱える心の空白を、ショッキングな題材とシャープな映像演出で挑む。今作では、今の10代の「青春」を描きたいと思い、10代の頃は色々渦巻いているけど空っぽで、でも渦巻いている。そんな感覚を忘れないうちに撮っておきたいという思いを込めて描いた。 【審査委員長 品評】 今日の居場所に事欠く少女の浮遊感を、風船に擬し、紙飛行機に擬し(いや、こちらは筆者の思い過ごしか。校庭に散らばってはいたが、むしろ落下のイメージ、飛ばすところはなかった)、最後に制服のままプールに浮く少女にもっと重さが欲しいと言わしめ、言葉とイメージを交錯させつつ描こうとした狙いは感じられる。だが、日常のバイト先の怪しげなサイト空間、自殺の介助を依頼してくる老人と、関係が生々しくならざるを得ない場面になると、金魚鉢の中のイメージに代表される如く、それらは現実の重さに敵うべくもないイメージに堕してしまう。いや、というより、作者は浮遊感などという観念の外に出て、少女がバイト先の強圧的な男や体をまさぐってくる老人や、何よりも、時にはあんたなんかいなくなればいいと一瞬思ったと云う母親と相対峙できる存在となるための方法論を見つけなければならない。作者もそのことに気づいていてラストを作っているのだが、それは、決して少女の仕事(わたしは墜落した。しっかりと地面に落ちた。わたしはここ、という認識)ではなく、作者の仕事であるべきだ。 |
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『恋する河童』井上博貴(福岡県) / 20'00" | |
【作品解説】 毎年、東京都で開催される『高校生 河童演劇フェスティバル』。各高校が河童を題材にした戯曲を上演し、競い合う。主人公・澪が在籍する高校も毎年参加し、河童を男性生徒が演じてきたのだが、今年は男子生徒が少ない為、女子生徒から選ばれる事になる。多数決で澪が河童に選ばれたのだが、緑の全身タイツを着て演じる河童役をにわかに受け入れられない。しかし河童を演じた生徒は、その年に良い恋愛をする『河童のご褒美』というジンクスがある。なんと河童役に決まった直後に、澪は気になっていた先輩・純に声を掛けられた!しかし純に、今度の澪が出演する舞台を観に行くと言われ、河童を演じるところを見られてしまうと思い、動揺する。河童を演じるべきか、演じずに純との恋愛をとるか戸惑い始める。好きな演劇と恋の狭間で葛藤する女の子の青春ラブコメディ。 【審査委員長 品評】 河童の出し物は演劇部の恒例行事だ。だが、河童役は決まって男子生徒の役回りだったのに、今年は投票で女子生徒に決まった。これが本編のヒロインだ。河童役は全身緑色のぬいぐるみを着て、しかも顔に緑色のメーキャップをしなければならない。渋る彼女の唯一の糧は、河童は幸運を招くという伝承だが。と、幸先のいいことに図書室で、気になっていた男子から声が掛かる。ところが、嬉しさの余り劇に出演するとつい口を滑らし、男子が見ると云ったものだから、彼女は落ち込む。河童に扮した姿で幻滅させたくないからだ。さらに、男子生徒が近づいてきたのは、他の部員たちの策略だったことが分かり、悲しみと同時に怒り爆発。だが、男子がもともと君に会いたいがために図書室通いをしていたんだと云うに及んで、ようやく決心する。自分の河童姿を見て、なお気持ちが変わらなかったらと。この辺り、一度は人間に罠を仕掛けられた河童が再び人間を信じられるかどうかという劇のストーリイに符合させるという工夫もある。淡いながら万々歳の恋物語だが、作りが平板でいまひとつ感興が湧かない。例えば、最初は男子生徒も彼女には全然気がなくて、悪ふざけのつもりから始めていたとしたら、どうなのだろう。 |
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『背伸びした景色』宮本舞(大阪府) / 19'30" | |
【作品解説】 都内の農業大学4年生の桜は、北海道にある競走馬育成牧場への就職を目指している。ようやくインターン先が見つかったが、同棲している彼氏・翔には言い出せていない。美術大学4年生の翔は、卒業制作に行き詰まっているのだ。桜のことを見ようとしない翔。そんな翔に、何も言えない桜。ぎくしゃくした関係のまま些細な一言ですれ違い、桜は翔に黙ってインターンに行ってしまう。お互いがお互いに向き合い、進み出すまでの2人の話。 【審査委員長 品評】 同棲する大学生同士の男女の気持ちの擦れ違いを、男がした一つの行為が取り戻させるというハッピーな話である。女は農業大学で、馬の飼育に携わっている。男は別の大学で椅子の設計に専ら関わっている。女は、世話をしている白馬と対面するのに、他人から見れば、不釣合いに低い椅子に座っている。だから、ついつい、後輩がその椅子替えましょうかと口を挟む。だが、女はこれでいいと言う。そこで、この椅子は彼氏が作ったものだな、と観客は気づくことになる。ある日、女はまるで同棲を解消するかのような不機嫌さで家を出て行く。でも、事実は、就職を希望している北海道の競走馬飼育場に研修旅行に行ったまでなのだが。男は、農業大学を訪れ、彼女の愛用しているという椅子に出会う。馬と対するには、あまりに背の低い椅子。そして、男はその椅子の脚を延ばす工作に着手する。その思いやりが、結果二人の仲を改めて確認させ、とりあえずは二人それぞれの出発を誓いあうという結末を迎える。若い男女それぞれの想いをさりげなく描こうとして好感は持てるのだが、椅子の脚を延ばしてもさほど変わらぬ景色ゆえに、どうにも心もとない印象は私だけのものであろうか。 |
『ワタシカレシツクル』岡野優介さん(助演賞) | |
今回、作品の中で演技が素晴らしかった。 |
全国より111作品の応募がありました | |
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