短編映画コンクール

今年第21回を迎える蓼科高原映画祭・短編映画コンクール。4月から募集を開始し167作品の応募がありました。一次審査、二次審査を進め、入選10作品を決定しました。
伊藤俊也審査委員長による厳選なる審査の結果、以下の通りグランプリ、準グランプリ、入賞作品と一般審査員賞が決定しました。


グランプリ
  該当作なし  
準グランプリ
  『ガラッパどんと暮らす村』 若見ありさ
 

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【審査委員長 品評】
河童は、日本各地に伝わる伝承の中の生き物として、人気者のトップグループにいる。その伝承話の宮崎県都城市三股町編というべきか、この地に伝わる河童はガグレあるいはガラッパと呼ばれているが、先ず、河童の一般的形状からその特性、特に子供が相撲の相手に誘われ、代わる代わる新手が現われ、疲れ果てたところを川に引きずり込まれて、挙句は尻を抜かれるというプロローグに始まり、次は家の直ぐ脇の溝を伝って季節ごとに山からガラッパどんが集団をなして降りてきて、やがては再び山へ戻っていく、ガラッパは冬には山の神になるという「ごぜ溝のがらっぱどん」、ある晩老夫婦の所に現われた小さい緑色の生き物におにぎりを与えたがゆえに、後に老夫婦は分限者になったという「夕暮れの訪問者」、最後に子供が河童に川へ引き摺り込まれないように、知恵を廻らし遂に勝利し、ガラッパをその地から退散させたという母親の物語「あくまきとがらっぱどん」の三部構成仕立てのアニメーションが本作である。ナレーションに土地の方言を活かし、男、女、男、女と変化をつけ、時には実写を交えた素朴な動画の味わいに、擬音、音楽にも目配りを利かせて新味は出しているものの、かつて市原悦子と常田富士夫のコンビで名を馳せた「まんが日本昔ばなし」の傑作群があるだけに、割を食うのは致し方ないだろう。
入賞
  『雨空とラジオ』 大根田良樹
 

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【審査委員長 品評】
父親が入院し、三四日で退院できるという父よりもそのボケ具合が心配な母親が父に付き添う形で誰もいなくなった実家に、都会から見舞いに駆け付けた兄妹が久しぶりに揃って一夜を過ごすことになる。兄妹にはそれぞれ別の生活があり、お互い気には止めているものの、毎日の己の生活にかまけているのが実情だ。しかし、このような機会が生じれば、兄妹の情も湧くし、またお節介な口も利きたくなるというもの。日常のちょっとした機微を捉えて、人生の奥深い味わいにまで届かせる小津流の世界に至る道はそう遠くはないと思う。だが、一方で、近くはないことも思い知るべきだ。何も、小津流を模索しろとは言っていない。ただ、ここに設定された兄の営業マンとしての挫折、一方で兄の妹に対する思い、妹自身の恋の行方についての自覚、それらがもう一つ劇の芯として結ばれてこないと、雨の中、母親のラジオを二人揃って届けるというエンディングが、何ら暗示的にすらならないではないか。
  『おめでとう、ありがとう。』 飯野 歩
 

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【審査委員長 品評】
母親と早くに離婚して、自分がまだ幼い時に去った父親と当の娘との淡い交流。それは、メールでの通信。父が秘かに手渡してくれていたメモ。携帯を得た日に初めて出したメール。「学級委員長になれました」そして、返事はきた。「おめでとう」のただ一言。それに対して、こちらも「ありがとう」の一言。以来、勤めてからは、「初めての企画が通りました」にも、やはり「おめでとう」。そして、こちらからは「ありがとう」。こうした母親には内緒の交流が娘と父親それぞれの映像を交えて綴られていく。遂に、結婚の時がやってきて、「結婚します」には、「おめでとう」だけではなかった。「なにかあればいつでも」。父が去っていった時のメモと同じ言葉。母親がこの事実を知ったら、どうなるだろう・・・などと野暮なことは言うまい。淡白だが、短編の一つの作り方ではある。
  『咲の朝』 大西千夏
 

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【審査委員長 品評】
転校生の話である。それも、高校生の。転校してきた主人公の岡田咲は、群馬県から来ましたと、さも田舎から都会に出てきたような挨拶をするが、この地も田園地帯に他ならない。転校生の話によくあるように、咲もまたおとなしく、引っ込み思案で、おまけに優等生でもないようだ。先行きが心配になるところだが、救い主が用意されていて、それは通学用に乗っている赤い自転車が印象的な同級生、クラスでも積極的な発言をするのぞみだった。学校の帰り路、土手下の河原で、咲が、群馬県から来ました、に続けるはずだった挨拶の残りを声に出していると、のぞみがやってきて、遅刻ギリギリに教室に入ってきた自分が咲の邪魔をしてしまったと詫びる。しかも、この河原へ来ると、空気は吸うもんだって思えるんだと、のぞみ。咲ものぞみの前ではすっかり心を開いて、草の舟を作ったりする。ところが、咲のすぐ隣の席の青山とその後ろの原の二人組は、のぞみに対抗意識を持っている様子で、咲をわが陣営に取り込まんとばかりに、咲とのぞみを結び付けた川原を見下ろす地点に来て、咲を追い込み、のぞみを裏切らせる。無論、心理的な綾のレベルで。その時、下の河原には、のぞみがいて、一部始終を聞いていたという仕掛けだ。だが、のぞみは恬淡として、咲の詫びを受け入れる。こうして、咲ののぞみへの憧れは増す一方だが、それが赤い自転車へと向かう。自分も赤い自転車に乗りたい! だが、昨日自転車屋で見かけた赤い自転車は売り切れてなくなっていた。白い自転車にエアスプレーで赤い塗装を施す咲。車軸や車輪にまで赤が飛び散るのも何のその、と。そして、咲が見せた赤い自転車に対して、のぞみは言う。「熱いねえ、いいじゃん、やるじゃん!」本映画の良さはここに尽きる。あのおとなしく、引っ込み思案で、冴えなかった咲が変貌の片鱗を見せたのである。このアイデアは、この短編のアイデアとほとんど同時に生まれたのかも知れぬ。しかし、咲に赤い塗料を吹き付けさせる、というアイデアは、単に短編のストーリーを完結させたというだけでなく、短編に命を吹き込んだのである。
一般審査員賞
  『おめでとう、ありがとう。』 飯野 歩
入選
  『うちのじいじは字が書けない』 諸江 亮
 

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【審査委員長 品評】
すべてに作為が見えすぎていて、興ざめした。植木職人のこの爺さん、孫娘に口うるさいというが、実態はさほどとも思われない。ところが、孫娘は、そのように思い込まさせられたような演技をさせられている。すべてが件のごとし。爺さんが字が書けないという胡散臭い事実の理由も、先生が訳知り顔にいう、戦中に爆撃に遇って学校に通えなかったから、だけで片付かせるほどに、軽々しく云われる筋合いの問題ではない。
  『正疑? -Justice?-』 峯岸パイン
 

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【審査委員長 品評】
タイトルにもあるように、アイロニカルな作品を作ろうとしたのだろうが、結論から言えば、一部成功したものの、矛盾も残したかに見える。主人公の青年は、金融機関勤めで、今どきの感覚で云えば、エリートサラリーマン。妊娠して親元に帰っているらしい妻からは発破をかけられているが、融資係という重要ポストに最近配属された。ただ、その上司が手厳しい中年の女史で、客にもまた部下にもその当りは半端じゃない。だが、青年は、偶然にも、この女史が賄賂に当たる金を振り込ませようとしている電話を、立ち聞きしてしまう。それを覚った女史からは、聴いた?と問われ、聞こえてないです、と答える青年。女史は、意味深に、今期君には高い評価を付けておくと云う。主人公のストーリーとは別に、ある若い夫婦の話の流れがあって、その妻の病気が再発していることがわかる。と、直ぐに、その夫が主人公の青年を呼び出す形で兄貴であることがわかり、その兄貴の涙ながらの訴えで、その妻の手術代500万円、最低200万円でも借りれないかということになり、青年は請け負ってしまう。彼の頭には、女史の賄賂のことがあったのだ。だから、女史に電話をして、分け前を寄こせ、と云う。脅しは効かず、好きになさい、と云われて、更なる上司に訴え出てしまった。だが、実は、この女史、肝腎の病気の兄嫁の母親であるようなのだ。電話で、私が手術代は何とかするからと、娘を励ましているのがラストシーン。まさに、アイロニーと云えるだろう。だが、待てよ、いくら親戚関係が薄くなった世の中とはいえ、兄貴の嫁さんの母親が自分の上司だってことに気付かずにいるって、あり得る?
  『世界で一番すばらしい俺』 山森正志
 

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【審査委員長 品評】
創作の基本の一つに方法意識がある。その端的な表れをスタイルと云ってもいいだろう。この作品には、確かなスタイルはある。それは、新進歌人である工藤吉生の歌集から歌を拾ってきて、その歌に自分なりの映像を当て嵌め作り出していったからである。だが、それは余りに平凡な歌のなぞり、歌の解釈ではなかったか。折角、現代短歌という素材を利用するなら、それに拮抗する、さらに言えば対立する、映像をぶつけなかったのか。男である主人公に剛力彩芽を起用することで、短歌と映像の間に多少の違和感を生じさせた功は認めるが、所詮それ以上のものではない。たとえば、タイトルになっている「膝蹴りを暗い野原で受けている世界で一番すばらしい俺」の、「膝蹴りを暗い野原で受けている」と「世界で一番すばらしい俺」との距離感と同時性こそ、一編の短編に仕上げるに足る課題ではなかったろうか。
  『だから僕は見ないフリをした』 naka ch
 

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【審査委員長 品評】
縦長の画像や二つの上下の画像を巧みに使ったり、今どきの映像技術を方法意識として作品に活かしているとは云える。しかし、ストーリーが余りに単純すぎて、ああそうですか、で終わってしまう。次は、「でも、見ないフリはできなかった」とでもしてみ給え。すると、途端に世界は思ってもみなかった方向に動き出す。きっと、その先には、三次元いや四次元の世界さえ動き出すと思うよ。
  『つなぐ。』 阪上仁美
 

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【審査委員長 品評】
母と娘の何物にも代えがたいつながり。母は娘が幼い時から一人、管理栄養士として自立し、わが子との生活を支えてきたのだろう。それだけに、娘にとっては約束が時々破られるという不満もあった。だが、いつだって、母は手作りの朝食を娘のために用意し、出勤していくのだった。だが、その母はすでにこの世にいない。この時点から、映画は始まる。仕方なく、母の遺したレシピノートを見ながら、朝食を作る。かつて、母にぶつけていたように、料理は苦手、好きじゃない、などと御託は述べていられない。満開の桜に牡丹雪。北の地であれば、お彼岸はとっくに過ぎていると思われるが、母の命日でもあろうか、墓参に行く娘。それを汐に、母の後を継ぎ、管理栄養士になることを決意したかに見える娘。それが、表題の意でもあろう。
  『バリアフルライフ』 山村もみ夫。
 

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【審査委員長 品評】
バリアフリーが世の良識として喧伝され、実現もされつつある今日、いや、まだまだ我々の社会はバリアフルではないかと、やや笑劇的な設えの中で、問題を提示しようとした意欲作ではある。そして、バリアフルの根拠をなすものは、無理解な健常者の意識だけではなく、バリアフリーを必要とする障がい者の意識の中にも潜むという視点も確保されている。映画全体を貫こうとするこうした姿勢は、視聴者の投稿を紹介するラジオの司会者の一人が車椅子の女性であることによっても保証され、ある若い車椅子の女性の投稿がそのまま映像として映画を進行させる。そして、その助っ人として、とぼけた中年の男を同伴させるのだが、これがこの作品を作者の意気込みに比して、平凡にしてしまった。急な階段のある喫茶店の下での相前後する二つの挿話で、作者自身が満足しているとは到底思えないのだが。
審査員ピックアップ
  工藤雅典監督  『おめでとう、ありがとう』
  登場するのは、8歳の時に離婚で両親が分かれた娘とその父親。この作品は娘が結婚を父親に報告するまでの、おそらく20年くらいの時間を6分間で見せてくれる見事な短編だ。作品は「あの人から、またメールが来た」、「彼女から返事が来た」という、うだつが上がらないように見える地方暮らしの中年男と、都会暮らしの上品で仕事もバリバリこなしていそうな女の、不倫関係を匂わせるようなスマホのメールのやり取りで始まる。しかし、すぐに男と女は離れ離れに暮らす父と娘と分かる。父親は別れの時に「何かあった時は必ず連絡してほしい」と、スマホのメールアドレスだけを娘に渡していた。二人は「学級委員長になった」とか「昇進して課長になった」とか、何か良いことがあった時だけ、お互いにメールを送るようになる。そして、いつも「おめでとう」とだけ返信し、返信を貰った方は「ありがとう」とだけ返す。それ以上の事はお互い何もメールには書かない。そのようにして、おたがいに住む場所も知らず、長い時間が過ぎてゆく。二人のメールのやりとりは、コロナ禍によって人々が分断されていく世相の中で一旦途切れるが、ある日、娘は結婚が決まり、それはどうしても父に知らせようと思う。しかし、娘は同時に結婚の知らせが、父とのメールのやり取りの最後になるのではないかと言う不安を覚える。勇気を出してメールを送る娘。父からはいつものように「おめでとう」との返信。「ありがとう」とメールを返す娘。いつもと違ったのは、父から電話番号が送られて来たことだ。すぐに父に電話する娘。父と娘は長い年月を経て、ようやく肉声で語り合う事ができた。私は、ここで不器用でぎこちないが、微笑ましく力強い父と娘の愛情に、ちょっと泣いてしまった。ここからは私の勝手な考えなのだが、冒頭で感じた男女の不倫のような匂いというのは、母親に対する後ろめたさと言う意味で、けっこう重要なのではないだろうか。二人の間には母への裏切りという共通の罪の意識がある。そのせいで二人のコミュニケーションは、抑制的にならざるを得ない。娘に向ける愛情に比べて、父の別れた妻への冷淡さも気になる。ある種ドロドロした感情も父、母、娘の間にはあっただろうと余計な事まで考えてしまう。「いえいえ、これはもっとピュアな親子の絆の物語ですよ」と飯野歩監督に笑われるのかもしれない。長く短編の審査をして思うのだが、感動的なストーリー展開の作品にも、単なる綺麗事と感じてしまう作品と、人間の本質の一端を見せられ感銘を受ける作品がある。いわゆる“人間が描けているかどうか”という問題だ。私が、この作品を“人間が描けている”と感じるのは、親子の愛情と母親への罪の意識の相克を想像するからだ。登場しない母親の存在が、このストーリーに深みを持たせているのだ。それは6分という限られた時間の中で、見る人それぞれに描かれていないバックストーリーを想像させるような丁寧なシーン作りがされた成果でもある。そして、描かれなかった部分が、さらに観客の想像を刺激して映画を豊かにするという短編の醍醐味を味わえる作品となったと思う。
  椿原久平監督  『正疑? ~Justice?~』
  先ずは、コロナ禍をはじめ、未だに終息が見えない出来事だらけで落ち着かない中での映画製作、かつ本映画祭への参加、結果の10選、おめでとうございます。その創作本選参加の積極的意思に対し敬仰、当方も審査員としてよく出来ているけれど、グランプリに推せなかった理由を記します。
先入観なく拝見する前にタイトルを読んで、なぜ正義?ではなく正疑?なんだろう? 副題、Justice?…???観たら意味が分かるのかな、と思いながらのスタートでした。観終わったら、ごめんなさい 更に内容も含め???が増えました。正義?~Justice?~なら、優しい兄弟愛溢れるイノウエ君が、これまた妹を救うべく鬼に徹する上司カガワさんとの攻防。いずれも近親者を救うことを正義と信じた行動だったから、と感じたからです。画面は、品よくお行儀よく製作初めてではないな、という印象。音は一部、あれ?ってところがあって、夜の外ロケだから、もったいなく感じました。さて台本、エピソードのボリュームとして本編20分作品ではないな。もう少しストーリーとキャラクターを絞って掘り下げて欲しかったです。タチカワさん、身重の奥さんのキャラクター紹介は逆効果なのでは…ではない!なら、私には観ていなかったTVドラマのダイジェストを観ているようでした。それぞれが関係を知らない姉妹・兄弟が助けたいのは姉妹の妹。それはそれでもいいのだけれど、根拠、攻防、手段が希薄に思えます。貴君の中には、あったと思っても鑑賞者に伝わらないのは、表現不足。優しいイノウエ君並みに鑑賞者にもう少し優しいと嬉しいです。短編は短編の良さ、長編は長編の良さを研究してみてください。きっと、それぞれの表現の特性を生かして貴方は創作ができるはずです。今後製作に大いに期待し発表を楽しみに待っています。以上、峯岸パイン監督の前途洋洋を祈念します。
  冨永憲治監督  『咲の朝』
  第二次審査は、新星劇場のご厚意でスクリーン上映。「咲の朝」は、大きなスクリーンで鑑賞しても、それぞれのカットやセリフは過不足なく、よく練られていると感じました。オン台詞だけに頼らず、リアクション(どちらが主体なのかを明確に主張)で繋いでいるところも、映画をよく研究されていてレベルの高さを感じました。デジタル時代、カラコレだけで時間や空気感を作り出せると錯覚する作品もある中、タイトル通り、きっちりと朝の光を狙うことも、映画に向かう基本の姿勢だと思う。この作品が、単に転校生あるあるにとどまらず、なぜか振り返りたくなる、さわやかな雰囲気を醸すのは、初々しい俳優陣の演技だけではあるまい。監督が記述している通り、しっかりとテーマを見出したからではないだろうか。スタイルやテクニックを売りにする作品の多い昨今、自身が感じ、向き合ったテーマだからこそ演出に厚みを与え、自信を持ったに違いない。 何故この川をロケ場所に選んだのだろうとの意地悪な疑問も、クラスメイト達の会話で見事に切り返されて、監督の悪戯に思わず微笑んだ。そして、子供の頃小さな小川や用水路で一日中遊んでいた、幼い頃の目線を思い出すことになった。今後、どんなテーマで作品を作るのか、自らの実体験ではないテーマと直面した時に、どうぶつかっていくのか楽しみだ。きっと新しい視点を見出してくれると期待している。
  鈴木元監督  『バリアフルライフ』
  新星劇場で初めてこの作品を見始めた時、うわっyoutubeやるんだ、と腰を浮かせて帰ろうかと思った(帰れませんが)のだが、その心配はすぐさま消えた。ラジオのパーソナリティに導かれながら主人公とおじさんのやり取りが始まると、この監督はちゃんと芝居を作って撮ろうとしているのが分かったからだ。出演者の芝居は少しばかりクサいのだが、クサいのも味付け、もっとナチュラルにリアルに、とか言っていないだろうところに好感が持てた。平凡に撮ってるように見せるのがいちばん難しいんです。川べりの遊歩道、さりげなく巧く撮り,テンポよくつないでいると思う。これはこの町の障碍者関連の団体から資金援助を受けている作品ですか。そのせいかどうか強烈な毒はないが、分かりやすく面白く問題提起しようとする意図が感じられてよかったです。全篇、字幕があることで誰でもちゃんと見ることができますね。その意図は十分に理解しました。音楽だけは過多です。


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